〜見る将棋 今週の注目対局その1 5月17日(木)王位戦挑決リーグ最終戦 羽生善治vs松尾歩〜

みなさまこんにちは!ライトな将棋ファン「きんちゃん」です。

 

今日は日曜日。日曜日は基本的に将棋の公式戦は行われないためNHK杯のトーナメントを録画し、夜にまったり見る事が多いのですが、同時に今週はどんな対局があるのかをチェックするのも日課になっています。

 

そのなかで僕が面白そうだなと感じる対局の紹介をしていきたいと思います。そして読んでいただいてる方がより興味を持っていただければ幸いです。

 

今週の注目対局その1はタイトルにもあるように王位戦の挑戦者決定リーグ紅組《羽生善治vs松尾歩》です。

 

簡単に王位戦をおさらいしますと、王位戦とは将棋界の八大タイトルのうちの一つであり序列的には4番目のタイトルです。1960年から行われている棋戦で、優勝賞金は1,000万円と言われており主催は新聞三社連合北海道新聞社、東京新聞社中日新聞社西日本新聞社神戸新聞社徳島新聞社)となっております。

 

タイトル戦ですので全棋士参加しプラス女流棋士2名で争われます。予選を勝ち上がった棋士8名とシード棋士4名の計12名を6名ずつの紅白リーグに分けそれぞれのリーグの優勝者同士で対局し挑戦者を決めます。

 

現タイトル保持者は菅井竜也王位で昨年の58期王位戦羽生善治三冠(当時)より奪取しました。

 

そして今期の挑戦者決定リーグもいよいよ大詰め、今週は紅白リーグの最終戦です。

現在、紅白リーグの紅組は羽生竜王村山慈明七段が3勝1敗同士で並んでおり、最終局に2人とも勝てばこの2人によるプレーオフになります。また現在2勝2敗の3位タイには木村一基九段と松尾歩八段が位置し、最終局は羽生vs松尾、村山vs木村となっているため、状況的には4者プレーオフもあり得る状況となっております。

一方白組は澤田真吾六段が4勝0敗と一歩リードで最終戦を迎えます。

 

そんな大詰めの王位戦、やはり注目してしまうのは将棋界の大正義、羽生竜王です。タイトルを失っても次の年には当然のように挑戦者として現れる、まるでゾンビのようなスタイル、中継で見ていても棋譜を見ても理解不能な指し手、そしてその理解不能な点のような一手が最終盤で線になるという、完成度の高いミステリー小説のような将棋は見る度に引きつけられ、どんな劣勢に陥っていても羽生さんならなんとかしてしまうのではないか?と期待させられてしまいます。さすが将棋星人です。

対する松尾歩八段、現在38歳。居飛車党で竜王戦は1組、順位戦はB級1組。強いです、、しかし!強いのは分かっていますがこれと言った特徴が。。自分の頭の中のデータベースでは全く書けなかったのでグーグル先生に聞いてみると、、父親が物理学者、二歩で負けた事がある、、うん。それぐらいしか分かりませんでした。

だがしかし、30代で八段、竜王戦は1組、順位戦はB級1組、エピソードは少ないですが間違いなくかなり強い棋士である事は間違いないです。ましてや王位戦の挑戦者決定リーグにいる訳ですから素晴らしい対局になる事は間違いなさそうです。

 

個人的にはやはり羽生竜王のリベンジマッチが見たいので羽生竜王目線で見てしまいますが、胸が熱くなるような対局を期待しています。

 

対局は5月17日(木)10:00から持ち時間各4時間で開始します。ネット中継ではAbemaTVで最終局の一斉配信と、有料ですが将棋連盟公式アプリで中継するようです。ニコニコ動画は番組表にありませんでしたがやらないのかな?

 

Abema TVは一斉対局となっていたので、羽生-松尾戦以外にも木村-村山戦も中継されるかと思います。聞き手、解説はまだ未定のようです。

 

とにかく楽しみです。ご覧いただきありがとうございました。